「警報が発令されたので、保護者に急いで連絡を取りたい」小野広祐さんの場合
わたしはこう使う「電話リレーサービス」
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このインタビュー動画は、AI音声付き拡張音声解説版です。
動画内は、聴覚障害者が手話でインタビューを受けており、字幕が付いています。
「インタビューシリーズ:わたしはこう使う『電話リレーサービス』明晴学園教員 小野広祐さんの場合」
「警報が発令されたので、保護者に急いで連絡を取りたい」
勤務先の明晴学園の教室でインタビューを受ける(教員の)小野広祐さん。
質問1「電話リレーサービスをどのくらい使っていますか?」
明晴学園では(電話リレーサービスの)法人登録をしています。
この学校は先生の半分以上がろう者なので、電話リレーサービスを毎日使っています。
質問2「どういったことに電話を活用していますか?」
これまで、明晴学園の業務に個人の電話リレーサービス用電話番号を使っていました。
個人用と業務用は分けた方がよいと思っていましたが、明晴学園が法人登録をしたので、その番号をつかって発信や着信ができるようになりました。
例えば、修学旅行などの学校行事の準備や予約、食事の手配、保護者との面談や連絡、地域の方との連絡など幅広く使っています。
質問3「電話リレーサービスを必要だと感じる場面は?」
電話リレーサービスがあって助かったのは、大雨暴風警報が出たときのことです。
授業を中止し児童を下校させる必要がありますが、保護者の中にはきこえる方もいて、メールで連絡しても返事がない場合、電話をかけるとすぐに話すことができ、先方の状況やこちらの状況を伝えあうことができます。
お互いに安心して無事に児童を下校させることができて助かりました。
質問4「電話リレーサービスを職場に導入して、何か変化はありましたか?」
事務室にはきこえる職員がいます。
いままでは、色々な業務を抱え忙しいなか、代理電話をお願いすることに気を使っていました。
タイミングを見計らってお願いしようとしたら、退勤していたり、仕事が進まず結局は、きこえる職員に頼らざるを得ない状況に困ってしまうこともありました。
しかし、電話リレーサービスを導入して以降は、きこえる職員に頼ることなく、自分で解決できるようになりました。
こどもたちには、ろうの教員がロールモデルを示す必要がありますが、電話が必要な時に、きこえる人に頼る姿を見せてしまうと、こどもたちが がっかりすると思いますが、ろう者でも解決する術があるということを見せることにより、自分たちも大丈夫だと、安心させることができると思います。
「手話で、文字で、電話を通訳。電話リレーサービス」日本財団電話リレーサービスのロゴ。
連載:「インタビューシリーズ:わたしはこう使う『電話リレーサービス』」とは
「電話リレーサービスってどう使うの?」に具体的におこたえするドキュメンタリーシリーズです。
電話リレーサービスを使いこなす12名の利用者に焦点をあて、日々の生活のなかで電話をどう活用しているか、またそれにより訪れた変化などお伺いしました。おひとりおひとりの「電話リレーサービス活用術」を是非ご覧ください。
その他のインタビューは以下のリンクよりご覧になれます。(順次公開)
利用者インタビューシリーズ:わたしはこう使う「電話リレーサービス」一覧
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