「私にとって 電話リレーサービスは第3の目」齋藤陽道さんの場合
わたしはこう使う「電話リレーサービス」
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このインタビュー動画は、拡張音声解説版です。
動画では、利用者または関係者がインタビューを受けており、字幕と手話ワイプが付いています。
インタビューシリーズ:わたしはこう使う「電話リレーサービス」
「私にとって、電話リレーサービスは第3の目」
齋藤陽道さんの場合
自宅の縁側で、手話でインタビューを受ける齋藤さん。
質問1:登録したきっかけは?
初めて使ったのは、10年くらい前です。
当時、仕事でLINEを使うことは一般的ではありませんでした。
やはり電話でやり取りするほうが信用がありました。
それで、仕事のために電話リレーサービスに登録しました。
質問2:使ってみて驚いたことは?
電話を使ったら、すぐに解決できたことがとてもよかったです。
以前に、写真展に使うフレームが1つ足りないことに気づき、
早く確認する必要がありました。
メールだと時間がかかると思い、電話をかけてみました。
相手とやり取りして、すぐに解決できました。
感動しました。今までにない経験でした。
また、新型コロナウイルスにかかったときは、
体がつらくて動けなかったので、
ろう者の妻にお願いをして電話してもらいました。
病院に対処方法など、いろいろと確認できました。
その後、病院で薬などをもらい、大変助かりました。
メールでは対応してもらえないですよね。
質問3:生活に変化はありましたか?
私はよく物を落とすのですが、
財布や自転車の鍵など、見つからないことがよくあります。
そういう時は交番に紛失届を提出しますが、
連絡先として電話番号を記入する欄があります。
メールは対応していないということだったので、
今までは仕方なくきこえる母の番号を書いていました。
今は自分の電話リレーサービス用電話番号を書けるようになり、
自立の面でも本当にいいことだと思います。
質問4:特に印象に残ったことは?
以前に仕事関係で電話をかけたとき、
用件が終わった後に、相手から
「これが電話リレーサービスなんですね。
サービス自体は知っていましたが、
実際にやり取りできてよかったです。
きこえる人とろう者が電話で連絡を取り合えて
本当にいいですね。」と言われました。
それをきいて、嬉しかったですね。
質問5:あなたにとって電話リレーサービスとは?
私にはふたつの目がありますが、
(電話リレーサービスは)私にとっては第三の目という感じです。
両眼で見えるものには限界がありますが、
第三の目によって、できることが一段と増える感じです。
とても便利ですね。
手話で、文字で、電話を通訳。電話リレーサービス。
日本財団電話リレーサービスのロゴ。
連載:「インタビューシリーズ:わたしはこう使う『電話リレーサービス』」とは
「電話リレーサービスってどう使うの?」に具体的におこたえするドキュメンタリーシリーズの第2弾です。
昨年度に引き続き、電話リレーサービスの活用事例に焦点をあて、日々の生活のなかで電話をどう使っているか、またそれにより訪れた変化などお伺いしました。 第2弾は、利用者本人だけでなく、その周辺にいる方々にもインタビューを実施しました。おひとりおひとりの「電話リレーサービス活用術」を是非ご覧ください。
その他のインタビューは以下のリンクよりご覧になれます。
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