「聴導犬の入店交渉から生まれた出会い」安藤美紀さんの場合
わたしはこう使う「電話リレーサービス」
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このインタビュー動画は、拡張音声解説版です。
動画では、利用者または関係者がインタビューを受けており、字幕と手話ワイプが付いています。
インタビューシリーズ:わたしはこう使う「電話リレーサービス」
「聴導犬の入店交渉から生まれた出会い」
安藤美紀さんの場合
自宅のダイニングで、手話も使いながらインタビューを受ける安藤さん。
質問1:登録したきっかけは?
アメリカでやっていることがついに日本でもやるときいて、
嬉しくて、迷わずに登録しました。
質問2:使ってみて驚いたことは?
これまで電話をかけたことはなかったけれども、
電話のルールがあるときいていました。
きいた話では、「もしもし」だけでも相手の声で気持ちがわかるとききました。
私はきこえないから、どういう感情なのかなと思ったけれども、
それを(通訳オペレータが)教えてくれます。
例えば、(今声が震えて涙声になっています。)と。
そういう説明があるおかげで、
(気持ちを理解して)スムーズにやり取りができます。
質問3:特に印象に残ったことは?
私は見てのとおり、聴導犬ユーザーで、
これまで入店拒否されることがいっぱいありました。
ただ、ある日、どうしても大事な友達を連れていきたいお店がありました。
電話したところ、「聴導犬…?」といったニュアンスで
「ちょっと困ります」と言われました。
「お願いします。拒否されるのは初めてではないけど、
大事な友達を喜ばせたいので、どうかお願いします」と伝えたら、
相手から20分後にかけなおしてほしいと言われました。
その間、補助犬法や聴導犬について調べてくれたのです。
「入店は問題ないが、隣のお客様が犬アレルギーや、
犬が苦手だったら、不安はある。」と言われ、
「それなら、前もって隣のお客様に『隣の席に聴導犬がいるが、よろしいでしょうか?』と
確認してみたらどうでしょう?」と私から提案しました。
いろいろとやり取りをしていたら、仲良くなりました。
実際にお店に伺うと、あまりにも居心地が良すぎて、
2時間のつもりが4時間もいました。
「すみません」と謝ったら、「いいえ。私も長くいてほしかった」と言われました。
最後に聴導犬とあいさつをしたいと言われたので、どうぞと案内したら、
その聴導犬は男性が苦手だったけど、何か空気を感じたのか、チューしてくれたんです。
本当にほほえましい時間を過ごせました。
質問4:今後期待することは?
電話リレーサービスのおかげでいろいろな出会いがありました。
これからもやめることなく、続けてほしいという願いでいっぱいです。
手話で、文字で、電話を通訳。電話リレーサービス。
日本財団電話リレーサービスのロゴ。
連載:「インタビューシリーズ:わたしはこう使う『電話リレーサービス』」とは
「電話リレーサービスってどう使うの?」に具体的におこたえするドキュメンタリーシリーズの第2弾です。
昨年度に引き続き、電話リレーサービスの活用事例に焦点をあて、日々の生活のなかで電話をどう使っているか、またそれにより訪れた変化などお伺いしました。 第2弾は、利用者本人だけでなく、その周辺にいる方々にもインタビューを実施しました。おひとりおひとりの「電話リレーサービス活用術」を是非ご覧ください。
その他のインタビューは以下のリンクよりご覧になれます。
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