「大事な話は、手話で丁寧に伝えたい」高橋朋子の場合
わたしはこう使う「電話リレーサービス」
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このインタビュー動画は、拡張音声解説版です。
動画では、利用者または関係者がインタビューを受けており、字幕と手話ワイプが付いています。
インタビューシリーズ:わたしはこう使う「電話リレーサービス」
「大事な話は、手話で丁寧に伝えたい」
高橋朋子さんの場合
リビングルームで、手話でインタビューを受ける高橋さん。
質問1:登録したきっかけは?
今まではFAXや、会って話すことが多かったのですが、
電話リレーサービスを使えば
電話でも相手と直接話せることがいいと思ったからです。
また、私は手話で話すので、通訳を介して、
自分の言語で伝えられることがいいと思いました。
質問2:どういう時によく使いますか?
私は、ろう空手で活動していますが、
会場の予約、施設への連絡、道着の注文など、
連絡することが多くあります。
なかでも、道着の専門店は家から遠く
今までは店舗に出向くか、FAXを送っていました。
今は手話で電話をして、道着の生地や厚みなど、
また「形」と「組手」による違いもあり、
それぞれに合わせて要望を伝えています。
ほかにも帯の硬さやネーム刺繍など、
細かく手話で注文しています。
(やり取りが)スムーズにできて助かっています。
質問3:特に印象に残ったことは?
電話リレーサービスでかけることをためらわず
とりあえずかけてみることが大切だと思います。
意外とスムーズに話せます。
私は、いつもメールなど文字で連絡する先生に、
ある日、緊急を要することがあって
電話リレーサービスを使って、手話で電話をかけました。
はじめは「えっ?誰?」と戸惑っていたようですが、
説明したら、その後、細かい話もできました。
先生も文字を入力することが大変だったようで、
声で話せることがよかったそうです。
私は手話、先生は声で、
お互い話しやすい方法で話せました。
質問4:工夫していることは?
私は手話で電話をかけますが、
通訳オペレータを介してかけ先に繋がります。
かけ先には不慣れな方や警戒する方もいますが、
自分から「私はろう者で、通訳を介して電話しています」と
説明するようにしています。
そうすると、相手も分かってくれたり、
逆に電話リレーサービスについて質問されたりします。
「手話通訳が、私の手話を音声に通訳し、
あなたの声を手話に通訳してくれています」と
私から説明して
スムーズに話しを進められたこともありました。
質問5:今後期待することは?
電話リレーサービスがなかった時のことを考えると、
今は幅広く仕事や活動ができるようになって、
本当に電話リレーサービスがあってよかったと思います。
相手とその場で直接対話できるところがいいです。
電話リレーサービスが当たり前にある社会に
なってほしいですね。
手話で、文字で、電話を通訳。電話リレーサービス。
日本財団電話リレーサービスのロゴ。
連載:「インタビューシリーズ:わたしはこう使う『電話リレーサービス』」とは
「電話リレーサービスってどう使うの?」に具体的におこたえするドキュメンタリーシリーズの第2弾です。
昨年度に引き続き、電話リレーサービスの活用事例に焦点をあて、日々の生活のなかで電話をどう使っているか、またそれにより訪れた変化などお伺いしました。 第2弾は、利用者本人だけでなく、その周辺にいる方々にもインタビューを実施しました。おひとりおひとりの「電話リレーサービス活用術」を是非ご覧ください。
その他のインタビューは以下のリンクよりご覧になれます。
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