<第2弾>利用者インタビューシリーズ:わたしはこう使う「電話リレーサービス」

「自分で電話をかけ続けて調べた、入試時の合理的配慮」西脇将伍さんの場合

手話動画を含むコンテンツです 対象: すべての人
掲載日 : 2025年01月06日

わたしはこう使う「電話リレーサービス」

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このインタビュー動画は、拡張音声解説版です。
動画では、利用者または関係者がインタビューを受けており、字幕と手話ワイプが付いています。

インタビューシリーズ:わたしはこう使う「電話リレーサービス」
「自分で電話をかけ続けて調べた、入試時の合理的配慮」
西脇将伍さんの場合

コワーキングスペースで、手話でインタビューを受ける西脇さん。

質問1:登録したきっかけは?
ろう学校に通っていたとき
ゲスト講師の話で電話リレーサービスを知りました。
また、ろう者である親や先輩などが
電話リレーサービスを使っていたので、
自然と自分も登録して使うようになりました。

質問2:使ってみて驚いたことは?
小さい頃は、自分で電話することはなく、
基本的に親に任せていました。
ただ、親もろう者で、
電話できずに困っていたようです。
高校生になってから、自分も電話をすることが増え、
そこで、FAXやメールでは対応してもらえず、
電話が必要であることが意外にも多いことに気づきました。
それに結構驚きましたね。

質問3:必要だと感じた場面を教えてください。
大学受験の時ですね。
第一志望だけでなく、7,8校ほど受験しました。
僕はろう者なので、入試時の合理的配慮について問い合わせました。
電話でやり取りが済み、助かりました。
また、合理的配慮やろう者について
対応に慣れていない大学には、
電話で丁寧に説明し、理解を得ることができました。
電話リレーサービスのおかげで、スムーズにやり取りできました。

質問4:生活に変化はありましたか?
自分でできることが増えたことです。
以前、自転車のライトを注文しました。
(お店に)届いたら電話すると言われて、
実際に電話リレーサービス用電話番号に連絡が来て、
無事に受け取ることができました。
つまり、きこえる人からかけることもできるのです。
おかげで、生活の行動範囲が広がって、
生活の質も同時に高められたように思います。

質問5:あなたにとって電話リレーサービスとは?
今まで、電話というのはきこえる人の文化で、
自分とは関係ないものだと思っていました。
電話リレーサービスができてからは、
自分も電話をかけられるようになりました。
生活の幅が本当に広がりました。
これまで、電話はろう者にとっては壁でしたが、
電話リレーサービスはその壁を取り除いてくれました。
それによって、ろう者の生活も豊かになって、
(様々な)可能性が広がりました。
これを実現してくれたのが、電話リレーサービスだと思っています。

手話で、文字で、電話を通訳。電話リレーサービス。
日本財団電話リレーサービスのロゴ。

連載:「インタビューシリーズ:わたしはこう使う『電話リレーサービス』」とは

「電話リレーサービスってどう使うの?」に具体的におこたえするドキュメンタリーシリーズの第2弾です。

昨年度に引き続き、電話リレーサービスの活用事例に焦点をあて、日々の生活のなかで電話をどう使っているか、またそれにより訪れた変化などお伺いしました。 第2弾は、利用者本人だけでなく、その周辺にいる方々にもインタビューを実施しました。おひとりおひとりの「電話リレーサービス活用術」を是非ご覧ください。

その他のインタビューは以下のリンクよりご覧になれます。

電話リレーサービス用電話番号を取得するには

利用料金や登録方法について、詳しくは以下のリンクをご覧ください。
聴覚や発話に困難のある人へ:登録方法


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