聴覚障害等以外の人へ:利用方法

手話動画を含むコンテンツです 対象: きこえる人

電話リレーサービスをきこえる人が使う場合の利用方法や電話の受信・発信方法、利用時の注意点をご紹介します。

説明動画

テキスト解説を読む

この動画は、拡張音声解説版です。男性のAI音声で動画内の視覚情報を解説しています。
また、動画内には聴覚障害者用の字幕と手話通訳がついています。

画面中央に「電話リレーサービス」のロゴ。そのロゴの上を飛ぶマスコットキャラクターオウムのリレーちゃん。言葉のバトンを持って画面を右から左へ飛んでいく。

「きこえる人へ」。

画面のカレンダーに印をつける。
2021年7月1日より、公共インフラとして電話リレーサービスが導入されました。
きこえる人は登録をせずに、電話の発着信が可能です。

画面に3人のイラスト。
左に、手話をするきこえない人。右に、電話で話すきこえる人。
二人の間でインカムをつけて手話をする電話リレーサービスの通訳オペレータ。

まずは、実際の利用例をご覧ください。

リビングにきこえない女性。テーブルに立てたスマホに向かい、手話をする。「こんにちは、よろしくお願いします。ケーキ屋にお繋ぎください。」

通訳オペレータが「電話」の手話で、呼び出し中から応答までを表す。

(店員)「はい、パティスリーいちごです。」店員が、電話に出る。
(通訳オペレータ)「こちらは電話リレーサービスです。耳のきこえない人などからのお電話を通訳しております。双方のお話を、全て通訳いたします。よろしくお願いいたします。」

インカムをつけた通訳オペレータは、まず店員にサービスの趣旨を電話音声で伝える。
同時に、きこえない女性にも、その内容を手話で伝える。

(店員)「はい、よろしくお願いします。」女性が手話で話す、通訳オペレータが音声に通訳。
(通訳オペレータ)「7月1日に、両親の結婚記念日のお祝いでケーキの予約はできますか?」
(店員)「はい、もちろんできます。どのようなケーキがよろしいですか?」通訳オペレータが、今度は、店員の発話内容を、女性に手話で伝える。

リビング。
スマホに向かい手話をする女性。「ありがとうございました。失礼します。」通話を切る。

この例のように、聴覚障害者・発話困難者と、きこえる人の間に通訳オペレータが入って、手話または文字ときこえる人の音声とを通訳し、双方向に繋ぐサービスです。

再び、画面に3人のイラスト。

きこえる人からの発信も可能です。通訳オペレータに向けて、きこえない人が電話をかけたり、きこえる人が電話をかけたりしている絵。

「番号を入力しての発信」や「コールバック」ができます。

「きこえる人の発信」。

電話をかける方法。男性がスマホを出す。

専用のアプリは不要です。通常通り、相手先の電話番号を発信します。
(鈴木)「もしもし、お世話になっております。鈴木です。」

「きこえる人の着信、電話を受ける方法」。

通常の電話と同様に着信します。
電話リレーサービスで聴覚障害者等へ付与される050から始まる電話番号が画面に表示されます。
「応答」を押す男性。通訳オペレータとつながった後、通話を開始します。
(鈴木)「はい、鈴木です。」

このサービスの導入により、病院やホテル、飲食店の予約や、銀行やクレジットカード会社への問い合わせなどでの利用が予想されます。
そこで、みなさまにお願いです。
通訳オペレータのイラスト。
通訳を挟むため、通常の電話に比べて時間がかかりますがご了承ください。
用件が完了するまでは電話は切らずにお待ちください。
通訳オペレータはあくまで通訳者です。話した言葉をそのまますべて伝えます。

「電話リレーサービスの使用環境について」。

通話相手となる利用者の端末や、インターネット環境によって、通話が途中で停止する場合があります。
電波の強度を表わすアンテナの表示。本数が減って弱くなる。続いて、電波が届きにくく弱くなる場所を表示、山、地下、トンネル。

その場合、通訳オペレータは通話中でもご説明の上、対応を中止する場合があります。
通訳オペレータを介し、きこえない人ときこえる人の会話が混乱している絵。

公序良俗に反する内容など、通話内容によってはご説明の上、対応を中止する場合があります。

電話リレーサービスのイラストの3人。笑顔で手を振る3人の上を、オウムのリレーちゃんがバトンを持って飛んでいく。

みなさまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

笑顔の利用者たち。

サービスの利用方法

電話の受信・発信方法

電話をうける方法

  1. 固定電話又は携帯電話に、通常の電話と同様の着信があります。
  2. 応答後、通訳オペレータから「こちらは電話リレーサービスです。耳のきこえない方などからのお電話を通訳しております。双方のお話を全て通訳いたします。よろしくお願いします」という案内が最初にあります。
  3. 案内後、通訳オペレータを介してきこえない人等と通話してください(通訳オペレータはきこえない人等ときこえる人の通話をそのまま通訳します)。
  4. 通話終了後は、通常通り電話をお切りください。

電話をかける方法

  1. 固定電話または携帯電話より、きこえない人等の電話リレーサービス用電話番号をダイヤルし、発信してください。
  2. 通訳オペレータと接続します。オペレータから「お電話ありがとうございます。電話リレーサービスです。耳のきこえない方などへ手話通訳または文字通訳を通してお電話します。双方のお話を全て通訳いたします。おつなぎしますので少々お待ちください」というアナウンスがあります。
  3. 通訳オペレータから、きこえない人等を呼出します。
  4. きこえない人等が着信画面に応答した後、通訳オペレータを介して通話してください(通訳オペレータはきこえない人等と、きこえる人の通話をそのまま通訳します)。
  5. 通話終了時は、通常通り電話をお切りください。

留意点

  • きこえる人は、利用登録の手続き(登録)は不要です。電話リレーサービスに登録しているきこえない人等の電話リレーサービス用電話番号を知っていれば、そこに発信し、通訳オペレータを介して通話を行うことができます。
  • きこえる人が電話リレーサービスに登録しているきこえない人等へ発信する場合、特別な利用料は発生しませんが、IP電話(050番号)へ発信する際の電話料金が適用されます。IP電話(050番号)の通話料に関する詳細は、ご契約している電話会社(固定電話、携帯電話)へお問い合わせください(発信後、きこえない人等が応答しない場合でも、通訳オペレータとやりとりしている間の通話料はかかります)。

電話リレーサービスの注意点

  • 通訳を挟むため、通常の電話に比べて時間がかかりますがご了承ください。
  • 用件が完了するまでは電話は切らずにお待ちください。
  • 通訳オペレータは通話内容をそのまま通訳します。代わりに交渉したり用件をすませることはできません。
  • 通訳オペレータは下記の場合に通話中でも対応を中止する場合があります。
    ・きこえない人等のインターネット環境によって通話を行うことが著しく困難な場合
    ・通話内容が公序良俗に反する内容などである場合
    ・災害時・緊急避難時等の場合

よくある質問

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