聴覚や発話に困難のある人へ:利用方法
利用登録が必要な聴覚障害者や発話困難者に向けて電話リレーサービスの使い方を解説します。電話の受信・発信方法や利用料金、利用シーンについても紹介します。
説明動画
テキスト解説を読む
この動画は、拡張音声解説版です。男性のAI音声で動画内の視覚情報を解説しています。
また、動画内には聴覚障害者用の字幕と手話通訳がついています。
画面中央に「電話リレーサービス」のロゴ。そのロゴの上を飛ぶマスコットキャラクターオウムのリレーちゃん。言葉のバトンを持って画面を右から左へ飛んでいく。
電話リレーサービスの「利用方法」。利用者の「きこえない人」について説明。・聴覚障害者・発話困難者
この動画では、きこえない人による発信、緊急通報、着信の方法についてご説明します。
1、「発信」、電話をかける方法。
電話リレーサービスのアプリを押す。アプリを起動します。画面中央に「開始」のボタン。
「開始」をタップし、相手先の電話番号を入力して発信します。
テンキーで電話番号を入力後、緑色の「通話」ボタンを押す。続けて、通訳方法を選択します。画面に「手話」と「文字」のボタン。
手話の場合はカメラとマイクをオンにし、画面に、カメラとマイクへのアクセスを求めるポップアップが出る。
「許可」を押すと、通訳オペレータを呼び出す画面に切り替わる。
通訳オペレータと繋がったら、取次先の情報を事前確認した後、相手先との通話を開始します。
画面に大きく通訳オペレータの上半身の映像が映る。
同様に自分の映像を映すには、オフになっている「カメラ」と「マイク」のボタンを押してオンにすると、画面上に小さく映る。
スマホ画面が見えるように置き、通訳オペレータと手話で会話を始める。
利用者:「こんにちは、よろしくお願いします。」「ひまわり銀行の佐藤さんにつないでください。」
通訳オペレータ:「かしこまりました」
会話終了。
利用者:「ありがとうございました。」通話が終了したら、「終了」ボタンをタップします。
2、「緊急通報」のかけかた。
アプリを起動します。開始、緊急通報ボタンの順にタップし、通報先を選択します。
スマホの画面、「緊急通報」のボタンと「通常の通話」のボタンがある。「緊急通報」を押すと3つのボタンが現れる。
「119火事・救急」「110事件・事故」「118海上保安庁」または、「戻る」のボタンで前の画面に戻る。前の画面に「テンキー」がある。または119、110、118を入力して発信します。
「通話ボタン」を押すと、画面に「許可」を求めるポップアップが出る。位置情報やマイクを許可し、通知:「アプリの使用中に位置情報の利用を許可しますか?現在、アプリは正確な位置情報にアクセスしているため、このサイトでは正確な位置情報が使用されます。」
「許可」を押すと、通訳オペレータを呼び出す画面に切り替わる。通訳オペレータと繋がったら、取次先の情報を事前確認した後、通報先との通話を開始します。
「通訳オペレータ」の映像が映る。自分の映像も映すには「カメラ」と「マイク」のボタンを押してオンにする。
スマホ画面が見えるように置き、通訳オペレータと手話で会話を始める。
利用者:「息苦しい。救急車を!助けて!救急車を呼んでください!」
通訳オペレータ:「わかりました」
3、「着信」、電話を受ける方法。
呼び出しがあることを確認したら着信画面にてログインし、「応答」ボタンをタップします。画面に相手の電話番号が表示され、「通話ボタン」を押す。
続いて、画面の「電話リレーサービス」を押し、端末のロックを解除してログインする。
手話の場合はカメラとマイクをオンにし、通訳オペレータと繋がったら取次先の情報を事前確認した後、相手先との通話を開始します。画面に映る通訳オペレータが見えるようにスマホを置き、手話で会話を始める。
利用者:「何でしょうか?」
通訳オペレータ:「銀行の佐藤さんからのお電話です。おつなぎします。」
利用者:「なるほど」
電話リレーサービスのイラストの3人。笑顔で手を振る3人の上を、オウムのリレーちゃんがバトンを持って飛んでいく。
スムーズな通話ができるよう、皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。笑顔の利用者たち。
各種マニュアル
利用者マニュアル<スマートフォン/タブレット版>
(スマートフォンまたはタブレットでの電話リレーサービスの利用方法について)
利用者マニュアル<パソコン版>
(パソコンでの電話リレーサービスの利用方法について)
サービスの利用方法
スマートフォン・タブレットで電話をかける場合
一般通話の場合
- アプリを起動
- 「開始」をタップ
- 電話リレーサービス用電話番号とパスワードを入力し、ログイン
- 相手先の電話番号をダイヤルして発信
- 通訳方法(手話・文字)を選択
- 通訳オペレータを呼び出す(※最大1分間呼び出し可能)
- 通訳オペレータと接続後、相手先の電話番号を呼び出す
- 相手先が応答後、通訳オペレータから「こちらは電話リレーサービスです。耳のきこえない方などからのお電話を通訳しております。双方のお話を全て通訳いたします。よろしくお願いします」と案内し、通話開始
- 利用者の手話・文字と相手先のきこえる人の音声を通訳オペレータが通訳
- 通話終了後は、相手先との電話を切断し、利用者も「終了」をタップして通話終了
- ※ログインに10回失敗すると自動的にロックがかかります。ロックがかかる前にパスワードの再設定を行うか、カスタマーセンターまでお問い合わせください。
緊急通報の場合
- アプリを起動
- 「開始」をタップ
- 電話リレーサービス用電話番号とパスワードを入力し、ログイン
- 緊急通報ボタンをタップ
※110、119、118をダイヤルして発信も可 - 「110(事件・事故)」、「119(火事・救急)」、「118(海上保安本庁)」のいずれかを選択
- 通訳オペレータを呼び出す
- 通訳オペレータと接続後、通報先の指令台を呼び出す(緊急の場合のみ、先に利用者の名前などを通訳オペレータから確認)
- 通報先の指令台が応答後、通訳オペレータは電話リレーサービスでの電話であることと、6で利用者に確認した内容を通報先に伝え、通話開始
- 利用者の手話・文字と通報先の指令台の音声を通訳オペレータが通訳
- 通話終了後は、通報先の指令台との電話を切断し、利用者も「終了」をタップして通話終了
- ※位置情報利用許可の設定が必要です。端末によって設定方法・表示は異なります。
- ※ログインに10回失敗すると自動的にロックがかかります。ロックがかかる前にパスワードの再設定を行うか、カスタマーセンターまでお問い合わせください。
スマートフォン・タブレットで電話をうける場合
- 着信を確認したらスライドして応答
- 「電話リレーサービス」をタップして端末のロックを解除
- 通訳オペレータと接続後、相手先と通話開始
- 相手先のきこえる人の音声と利用者の手話・文字を通訳オペレータが通訳(電話を受けるときの通訳方法は、利用者があらかじめ手話・文字から選択登録)
- 通話終了後は、相手先と電話を切断し、利用者も「終了」をタップ
PCで電話をかける場合
一般通話の場合
- ブラウザより利用者ログインURLを開く
- 電話リレーサービス用電話番号とパスワードを入力し、ログイン
- 相手先の電話番号をダイヤルして発信
- 通訳方法(手話・文字)を選択
- 通訳オペレータを呼び出す(※最大1分間呼び出し可能)
- 通訳オペレータと接続後、相手先の電話番号を呼び出す
- 相手先が応答後、通訳オペレータから「こちらは電話リレーサービスです。耳のきこえない方などからのお電話を通訳しております。双方のお話を全て通訳いたします。よろしくお願いします」と案内し、通話開始
- 利用者の手話・文字と相手先のきこえる人の音声を通訳オペレータが通訳
- 相通話終了後は、相手先との電話を切断し、利用者も「終了」をタップして通話終了
- ※ログインに10回失敗すると自動的にロックがかかります。ロックがかかる前にパスワードの再設定を行うか、カスタマーセンターまでお問い合わせください。
緊急電話の場合
- ブラウザより利用者ログインURLを開く
- 電話リレーサービス用電話番号とパスワードを入力し、ログイン
- 緊急通報ボタンをタップ ※110、119、118をダイヤルして発信も可
- 「110(事件・事故)」、「119(火事・救急)」、「118(海上保安庁)」のいずれかを選択
- 通訳オペレータを呼び出す
- 通訳オペレータと接続後、通報先の指令台を呼び出す(緊急の場合のみ、先に利用者の名前などを通訳オペレータから確認)
- 通報先の指令台が応答後、通訳オペレータは電話リレーサービスでの電話であることと、6で利用者に確認した内容を通報先に伝え、通話開始
- 利用者の手話・文字と通報先の指令台の音声を通訳オペレータが通訳
- 通話終了後は、通報先の指令台との通話を切断し、利用者も「終了」をクリックして通話終了
- ※位置情報利用許可の設定が必要です。端末によって設定方法・表示は異なります
- ※ログインに10回失敗すると自動的にロックがかかります。ロックがかかる前にパスワードの再設定を行うか、カスタマーセンターまでお問い合わせください。
PCで電話をうける場合
- きこえる人の電話番号(電話帳登録している場合はきこえる人の名前)が記載されたデスクトップ通知をクリックして着信に応答
- 通訳オペレータと接続後、相手先と通話開始
- 相手先のきこえる人の音声と利用者の手話・文字を通訳オペレータが通訳(電話をうけるときの通訳方法は、利用者があらかじめ手話・文字から選択登録)
- 通話終了後は、相手先との電話を切断し、利用者も「終了」をクリック
- ※ PC端末で利用者アカウントにログインしていない場合、デスクトップ通知がございますが、電話を受ける前にログインする手続きが必要になります。
- ※ PC端末で利用者アカウントにログイン中は、登録したスマートフォンには着信を通知しません。
利用料金
通話料は、電話をかけた人が負担します。料金負担は下記の通りです。
月額料なしプラン
- 月額料
- 無料
- 通話料 (固定電話着)
- 16.5円 / 分税抜き15円
- 通話料 (携帯電話着)
- 44円 / 分税抜き40円
- 緊急通報・フリーダイヤル
- 無料
月額料ありプラン
- 月額料
- 178.2円 / 月税抜き162円
- 通話料 (固定電話着)
- 5.5円 / 分税抜き5円
- 通話料 (携帯電話着)
- 33円 / 分税抜き30円
- 緊急通報・フリーダイヤル
- 無料
- ※月の途中から利用開始の場合、月額料は日割り計算されます。なお、初期パスワードを入力した日(初めてログインした日)から月額料が発生します。また、初期パスワード入力がない場合は、当財団が利用を許可した日より30日を経過した日をもって月額料が発生します。
- ※月の途中で料金プランを変更した場合、翌月1日より変更したプランが適用されます。
- ※利用料金は、月ごとの利用金額に、消費税率(10%)をかけた額を合算(1円未満の金額は切捨て)したものを、利用登録時に指定した支払方法で請求します。当財団へのお支払いとなります。
- ※支払方法は、「クレジットカード」「キャリア決済(docomo・au・Softbank)」「払込票(コンビニエンスストア・郵便局)」の3通りです。利用料金は毎月末締め、翌月10日に請求させていただきます。
きこえる人が発信する場合
電話のかけ先が、電話リレーサービスに登録している利用者(きこえない人)の場合は、特別な利用料は発生しませんが、IP電話(050番号)へ発信する際の電話料金が適用されます。IP電話(050番号)の通話料に関する詳細は、ご契約している電話会社(固定電話、携帯電話)へお問い合わせください。
利用にあたって必要なもの
インターネットにつながる端末(パソコン、スマートフォン・タブレット)
- いずれの端末も、利用登録して付与された電話番号でログインして使うことができますが、複数端末での同時ログインや通話はできません。複数台でログインした場合、新たにログインされた端末に切り替わります。
- スマートフォン・タブレットをご利用の方は、電話リレーサービスを利用するための「アプリ」を、端末にダウンロードいただく必要があります。
- パソコンをご利用の方は、アプリのダウンロードは必要ございません。本サイト右上のログインボタンまたは登録時に付与された専用URLよりアクセスしてください。
- インターネット接続は、キャリア(NTT DoCoMo・au・SoftBankなど)のデータ通信、またはWi-Fi接続のいずれでも利用できます。
- 利用にあたっては、アプリをダウンロードした端末からオンラインで申込、または、郵送での申込のいずれかで登録が必要となります。
- なお、スマホ端末やタブレット端末をお持ちでなく、パソコンのみで利用する場合の登録は、郵送のみとなりますのでご注意ください。
対象ブラウザ
パソコンの場合
OS : Windows10 / MacOS11.0以上
ウェブブラウザ : Google Chrome最新版
Androidの場合
OS : Android8.0以上
ウェブブラウザ : Google Chrome最新版
IOSの場合
OS : iOS13以上
ウェブブラウザ : Safari
アプリのダウンロード
電話リレーサービス利用時の注意点
- 呼び出し音を鳴らし続けるのは相手先に対して迷惑になります。
- 1分待っても相手が出ない場合は後ほどかけ直してください。
- 利用者側の通信状況によっては映像が不明瞭になる場合があります。
- 手話はゆっくり丁寧にお願いします。
- オペレータは通話内容をそのまま通訳します。代わりに交渉したり用件をすませることはできません。
- オペレータは下記の場合に通話中でも対応を中止する場合があります。
※ 利用者の電波環境によって通話を行うことが著しく困難な場合
※ 通話内容が公序良俗に反する内容などである場合
※ 災害時・緊急避難時等の場合 - 文字通訳の場合は相手先の待ち時間が長くならないよう、短い文章を心がけましょう。
- 通話料は利用者が発信した通話において、相手先と通話がつながった時点(留守番電話も含む)から発生します。また、通話が途中で中断した場合も、切断するまでの通話料が発生します。
留意点
きこえない人は、電話リレーサービスに登録することで、通訳オペレータにつながる電話リレーサービス専用の電話番号が付与されます(050番号)。